この記事は、
2020/8/31に更新されました。
合言葉は「Let’s share fun&Useful‼」
こと、リンネコです!
今回の記事は、
以下のような、悩みを抱えている方へ
向けて記載してみました。
「車のデフ」について、
詳しくなりたいと思っている方へ。
★例えば👇👇👇のような悩みをお持ちの方
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★車に詳しい友達とのドライブでの会話
友「俺の車、めっちゃいい感じに曲がるだろ?
これは、デフとかLSDをいいやつに
変えてるからなんだよ!
デフとかLSDを変えるとか基本中の基本だよな。
なっ、お前もそう思うだろ!?」
自分「あぁ、そうだよな!
デフって重要だもんな!わかるわかる(^-^)」
と言いつつも、
「いやいや、デフってなんやねん(;^ω^)
何となく名前は聞いたことあるけど、
走りとどう関係あるのかさっぱり分からんぞ…
以前、興味があって調べてみたことはあるけど、
何か複雑で分からなかったからなぁ…
友との会話にもっとついていきたいけど、
どうしたものか(-ω-;)ウーン」
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デフは、「車がカーブでスムーズに曲がれるようにする」
ために必要となる部品です。
もう少し補足すると、
デフは、「左タイヤ回転数≠右タイヤ回転数」に
することができ、
これが、車がカーブでスムーズに曲がれるメカニズムです。
ここでは、
・車のデフの基本
・車の走りとデフの関係
・LSDとデフの関係
に加えて、
・デフの故障と修理
も含め、「車のデフ」について総合的に解説していますので、
「車のデフ」についてとことん理解できると思います。
この記事は、車の開発をしている企業
(実際に車を運転して、性能などを確認したり、
部品の組み換えなどもしています)で働いている、
車について詳しい私が書いています。
車の知識がほとんどない初心車の方でも
理解できるように、
「図を多めに」・「論理的に」を
心掛けて解説していこうと思います。
目次(Contents)
■車の「デフ」という名前はよく聞くけど、デフって何で必要なんだっけ?

■デフの構造
デフ(正式名称:デファレンシャルギヤ)は、
主に、下記①~④の部品で構成されています。
①ドライブピニオンギア
②リングギア
③デフピニオンギア【超重要】
④サイドギア
ちなみに、①と②をまとめてファイナルギアと呼びます。
この部品も、走りと非常に密接に関わっている部品のため、
一緒に覚えておきましょう(*’ω’*)
デフの構成部品が何となくわかったところで、
次は、実際に部品がどう動くのかを学びましょう(^-^)
少し複雑ですが、がんばってついてきてください!


■デフピニオンギアの動き方と役割
デフピニオンギア(図5の赤と金色の間のギア)は、
車の走行状態によって、回り方が変わります。
ここ、めっちゃ重要です!(‘ω’)
(1)車が真っ直ぐ走っているとき(左右のタイヤ回転数が同じ)
→回りません

(2)車が曲がっているとき(左右のタイヤ回転数が違う)
→回転数が大きいタイヤの方向に回転します


出展元
最も重要なのは、
トランスミッション(エンジン)からの回転を、
デファレンシャルギヤが「差動=差を付けて動かす」
することで、
「左タイヤ回転数≠右タイヤ回転数」
にすることができるということです。
(デファレンシャル=差動)
ここの知識は、後の説明で重要になってきますので、
必ず覚えておきましょう(`・ω・´)b
次は、残りの部品の動き方を解説しますね。
■デフピニオンギア以外のギアの動き方
デフピニオンギア以外のギアは、
車の走行状態によらず、同じ動きをします。
ざっくり、説明していきますね(^^♪
・ドライブピニオンギア
→トランスミッション(FRならプロペラシャフト)と
同じ回転数で回ります。
・リングギア
→ドライブピニオンギアよりも遅く回ります。
ちなみに、この遅く回るというのが、
「最終減速比」になります。
トランスミッションで、エンジン回転数を遅くした後に、
最後(ファイナル)に回転数を落とすため、
「ファイナルギア」と呼ばれているのです。
・サイドギア
→タイヤと同じ回転数で回ります。

出展元
■【参考】駆動方式とデフの関係
重要なのは、
「駆動するタイヤの方にデフがある」
ということです。
これは、トランスミッション(エンジン)からの回転を、
デファレンシャルギヤで「差動」させるためですね((; ・`д・´)
図6の、
駆動方式毎のデフ搭載イメージを参考にしてください。

■車が曲がるときの状態とデフの役割とは?
■車が走っているときのタイヤ状態
ここで重要なのは、
「曲がる方向のタイヤ回転数が小さくなる」
ということです。
逆に言うと、
「曲がる方向のタイヤ回転数が小さくならないと車は曲がれない」
ということです。
ここ、めっちゃ重要です。

曲がる方向のタイヤ回転数が小さくなる理由は、
イメージしずらいと思うので、
イメージ図で説明しますね(*(‘ω’)
図8のように、旋回をしているときは、
曲がる方向のタイヤ(内側のタイヤ)の方が、
タイヤ回転数が小さい(進んでいる距離が短い)
ことがわかりますね(‘ω’)
いまいち、イメージがつかない方は、
図9,10を参考にしてみてください!



■デフによる差動
さて、いよいよ、クライマックスですよ(*‘ω‘ *)
ここまでで、私は、めっちゃ重要なことをふたつ言いました。
それは、
①デフは、左タイヤ回転数≠右タイヤ回転数にできる
②曲がる方向のタイヤ回転数が小さくならないと車は曲がれない
勘が良い方は、もう気づいたかもしれませんね。
そうです、
「車を曲げるために、デフでタイヤに回転差をつける」
これこそが「デフが必要な理由」なのです。
いやー、やっとたどり着きましたね(*‘ω‘ *)
参考に、
「デフでタイヤに回転差を付けられる理由」を
示したイメージ図を付けておきますね(`・ω・´)b

■デフの弱点とLSD
「デフ」のおかげで、車は曲がることが出来ることもわかりましたし、一件落着ですね(⌒∇⌒)
ですが、実は、偉大な「デフ」にも弱点があるのです(;´・ω・)
それは、
「泥道や雪道などの滑りやすい道」
「駆動するタイヤの片方が溝に落ちてしまったとき」
「速いスピードでカーブを曲がってタイヤが浮いたとき」
などで車が進めなくなってしまうことです。
これらに共通するのは、
「駆動する片方のタイヤが空転しやすい(負荷が小さくて回転しやすい)」
状況にあることです。
「速いスピードでカーブを曲がってタイヤが浮いたとき」
を例に、車が進めなくなってしまう理由を説明しますね😌
まず、重要なのは、
「速いスピードでカーブを曲がると、
外側のタイヤ(右折なら左側のタイヤ)が浮いてしまうため、
内側のタイヤでしか走れない」
ということです。(浮く理由は、少々複雑なためここでは割愛します)
そして、「デフ」のおさらいですが、
「デフ」は、
「タイヤ回転数が大きい(負荷が小さくて回転しやすい)方を、
さらに回転させる」
という特性がありましたね。
つまり、何が起こるかと言うと、
「デフ」が、「浮いている外側のタイヤ
(負荷が小さくて回転しやすい)方ばかりを回転させるため、
地面に接地している内側のタイヤ回転数が小さくなって、
車が進めなくなってしまう」(図12参照)
のです(;´・ω・)
これが、車が進めなくなってしまう理由です((+_+))

出展元
そこで、登場するのが、
「LSD」(正式名称:リミテッド・スリップ・デフ)です。
その名の通り、「差動制限」ができるため、
速いスピードでカーブを曲がっても、
車が前に進むことができるということです!(*‘ω‘ *)
車に詳しい人達が、
「LSD」好きな理由は、ここにあったんです😊
これで、あなたも、車好きな友達との会話に
ついていけるようになりましたね(`・ω・´)b
■車のデフが故障した時の対処法

■よくある故障の原因
下記が、よくあるデフの故障の原因です(;´・ω・)
・デフオイル漏れ
・デフ内のベアリングの異常
気づくきっかけで多いのが、
「異音(バキッというようなすごい音)」
と
「カーブでの曲がりにくさ」
です。
もし、自分または友達の車で、
上記に当てはまる場合は、
至急、ディーラーなどに持っていくことをお勧めします((+_+))
■デフの修理費用
ざっくりな相場は、下記のとおりです(^^ゞ
・デフオイル漏れ→50,000円
・ベアリングの交換→100,000円~
もし、これら全部を実施すると、
修理費用は、15万円以上になってしまいます(´;ω;`)
■高額な修理費用への対処方法
修理費用を考えると今の車を乗り続けるのか、
それとも乗り換えや廃車を考えるべきなのか迷いますよね(^-^;
中古車であれば、出来るだけ年式が高く、低走行車の方が、
査定額が期待できます。
しかし、デフが故障するほどになると、年式が低い車であったり、
走行距離が多い車であることが多いと思います。
仮に、値が付かず、廃車をするとなった場合には、
中古車販売業者やディーラーでは
手数料や諸費用が思った以上にかかるという場合が多いため、
売ってしまって乗り換えた方がお得になる
というケースも多いのです。
もし、あなたの車のデフが故障していて、
多額の修理費用が掛かるのであれば、
多額の廃車費用がかかってしまう業者に依頼するのではなく、
廃車買取が得意な
カーネクストで査定するのがおすすめです。
廃車処分にかかるレッカー費用は無料です!
デフの修理のために高い費用を払うのであれば、
どんな車でも買取してくれるカーネクストで
査定をしてみるのをおすすめします。


■まとめ

みなさん、いかがでしたでしょうか?
ここまで読んで下さった方は、
もう、「車のデフ」についてマスターできたはずです😊
これからも、みなさんのカーライフを含めた生活を、
より良いよくするために、私も記事の更新を頑張りますので、
また遊びにきてくださいね(*’ω’*)
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!
では、また別の記事でお会いしましょう!
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