この記事は、「2020/12/13」に更新されました。

こんにちは!
合言葉は「Let’s share fun&Useful‼」こと、
RiNneko(リンネコ)です!
本記事は、
「車のブレーキ」
について下記のような悩みを
お持ちの方へ向けて書いてみました!

最近、ブレーキを踏むと、
キーキーという嫌な音が
鳴るようになったんだ。
単純に不快だし、
何だか止まりにくくなって
いる気がするからとても心配…
あと、家族から、
もっとゆっくり発進と停車を
してほしい、という苦情が
来ているんだけど、
どうしたらいいのか
分からなくて…(;´д`)
★具体的な悩み⇩
①ブレーキがキーキー鳴る理由は?
何かした方がいいの?
②ブレーキペダルを
踏むとなぜ車は止まるの?
③発進と停車を上手になるには
どうすればいいの?
★疑問・悩みへの回答
①ブレーキがキーキー鳴る理由は?
何かした方がいいの?
⇒理由は、
ブレーキの部品が
振動するためです。
振動して音が鳴る条件は、
大きく下記の3つに分けられます。
①寒い日の走り初めに
ブレーキを踏んだ時に
だけ鳴る
②ある程度走った後
ブレーキを
踏んだ時に鳴る
③走行中にブレーキ
踏んでいないのに鳴る
①は正常な状態でも起こる現象なため、
特に何もすることはありません。
問題なのは、②と③で、
ブレーキに何かしらの異常がある
可能性がありますので、
至急、ディーラー等で点検して
もらうことをオススメします。
②ブレーキペダルを踏むとなぜ車は止まるの?
⇒少しだけ学問的な話になりますが、
ブレーキペダルを踏むと、
ブレーキの金属部品が擦れ合い、
車の動くエネルギーが
摩擦による熱エネルギー
に変換される
ため、車が止まります( ;∀;)
身近な例で言いますと、
靴を履いた状態で、少しダッシュして、
ジャンプし、そのまま着地すると、
少しだけ進んで、止まりますよね?
その時に、靴底に少し熱を帯びませんか?
まさに、これが車のブレーキと同じで、
自分の身体を動かすためのエネルギーが、
地面と靴の摩擦熱エネルギーに
変わるために止まるのです。
ブレーキを踏んだ時に金属が
擦れ合う仕組みなどは、
後ほどイラストを交えて解説しますね!
③発進と停車を上手になるにはどうすればいいの?
⇒正しい姿勢とペダル操作で
運転すれば、
発進・停車が
上手くなりますよ!
重要なのは、
・ドライビングポジション
・ペダルへの足の配置
・ペダルの踏み方
の3つです。
それぞれのコツとしては下記のようになります!
★ドライビングポジション
・おしりとシートに隙間ができないように深く座る
・アクセルとブレーキペダルを一番奥まで踏んだときに、
膝が少し曲がる
・ハンドルの上の方を持ったときに、肘が少し曲がる
★ペダルへの足の配置
・ブレーキの正面くらいに、かかとをつけて足を配置
★ペダルの踏み方
・かかとを支点に、アクセルとブレーキを踏む
・発進時は、アクセルをじわっと和らかく踏んで発進
・停止時は、ブレーキもじわっと踏んで、
止まる直前に踏む力を弱めて、滑らかに停止
★本記事の内容
下記項目を解説します!
・ブレーキがキーキー鳴る理由と対策
・ブレーキの仕組みと種類
・発進と停車を上手にする方法
★自己紹介
この記事は、車の開発をしている企業で働いている、
車について詳しい私が書いております。
車について詳しくない方でも理解しやすいように、
図や表を使って、出来る限り分かりやすく解説します!
仕事では、エンジン単体の性能評価や車を
テストコース走行などをしてますので、
ディープな内容などもお伝えできると思います(`・ω・´)b
目次(Contents)
車のブレーキがキーキー鳴る理由と対策&ブレーキの仕組みと種類を解説
■ブレーキがキーキー鳴る理由と対策

■ブレーキがキーキー鳴る理由
おさらいになりますが、
ブレーキがキーキーなる理由は、
ブレーキの部品が振動するため
です。
具体的には、
ディスクブレーキ(図3)の
ブレーキパッド
と
ディスクローター
が擦れ合って、振動が起こります。
図4のドラムブレーキでも音が鳴ることがありますが、
ほとんどがディスクブレーキで起こります。
■ブレーキがキーキー鳴る条件
■条件①:寒い日の走り初めで部品が冷えている時
ブレーキパッドとディスクローターは、
熱を帯びると
少し柔らかくなります。
しかし、冬の寒い時には、
金属が冷えていて、
柔らかさが失われているため、
ブレーキをかけると、
固い金属同士が摩耗し、
通常であれば吸収できる振動が
異音となるのです。
■条件②:ブレーキパッドが減っている時
ブレーキパッドには、
パッドウェアインジケーター
というパッドが減ってきたことを
知らせるための特殊な金属が付いています※。
パッドが減ってくると、
この特殊な金属とディスクローターが接触して、
キーキーという音を出して、
ドライバーにパッドが
減っていることを
知らせるようになっています。
※ブレーキパッドによっては、
付いていない物もあります
■条件③:ブレーキローターが傷ついている時
パッドのみを新品に交換した場合、
交換していないブレーキローターと
正しく接触していないことがあり、
それが原因で鳴きが発生することがあります。
また、ブレーキローターに、
古いパッドの研磨剤などが付着したままだったり、
ブレーキローター面の傷が原因になることもあります。
■条件④:ブレーキパッドが傾いて付いている時
パッドが傾いて付いている場合、
パッドとブレーキロータが、
常に接触することがあり、
キーキー音が鳴ることがあります。
接触が酷いと、
走行中に常にキーキー鳴ることもあります(;´Д`)
■ブレーキがキーキーなる時の対策方法
対策方法は、いくつかあり、
自分でも出来る物もありますが、
個人的には、
ディーラー等の整備の
プロに見てもらって
対策方法を決める
のがベストだと思っています。
理由は、
キーキーなる原因の特定が難しいことや、
間違った対策をして、
いざという時にブレーキが効かず、
事故に繋がる危険性があるからです。
例えば、ブレーキパッドの残りが少なくなっているのに、
市販のグリース(潤滑剤)などで鳴きを対策すると、
鳴きは解消されるかもしれませんが、
ブレーキパッドはどんどん減っていき、
最終的には、ブレーキが効かなくなって、
事故に繋がる可能性が高くなります。
また、仮にブレーキパッドを自分で
交換したとしても、
傾いて取り付けしてしまう可能性が高いため、
結局キーキー音が直らないことも多いです。
ブレーキは、車の中でも、
1,2位を争うくらい重要な機能であり、
一歩間違えれば、大惨事に繋がりかねません(^_^;)
自分は詳しいからと過信せずに、
信頼できるプロの方にお任せしましょう!
■ブレーキの仕組みと種類

■フットブレーキの仕組み
■フットブレーキの構造
フットブレーキは、油圧の力が利用されています。
ドライバーがブレーキペダルを踏み込むと、
まずブレーキブースター(図2)によって
踏力が数倍程度に増大されます。
増大された踏力は、
マスターシリンダーに伝わり、
ブレーキフルードが加圧されて、
4つの駆動輪のブレーキ装置へ伝達されます。
それぞれのブレーキ装置に油圧が加わると、
ブレーキの金属が擦れ合って、
摩擦熱が発生し、車が減速し始めます。

■ブレーキブースター
ブレーキブースターは、
ブレーキペダルの踏力を大きくする倍力装置です。
仕組みは単純で、
ブレーキペダルを踏むと、
ブレーキブースターの右側に空気が入り込み、
ブレーキブースターの左右に圧力差が生まれ、
マスターシリンダー内のブレーキフルードを押して、
各ブレーキ装置に、
油圧を掛けられるようになっています。
ちなみに、エンジンを停止した後に、
ブレーキペダルを何回か踏むと、
ブレーキペダルがだんだん重くなるという
経験をしたことはありますか?
その理由は、エンジンを停止すると、
エンジンの負圧が無くなり、
ブレーキブースター内の圧力差も無くなるため、
ブレーキペダルが重くなるという仕組みです。

■ブレーキの種類
■ディスクブレーキ(フットブレーキ)
ディスクブレーキは、
近年多くの乗用車で使用されるように
なったフットブレーキです。
ブレーキペダルと踏むと、
ブレーキキャリパー内のピストンが押されて、
車輪と一緒に回転するブレーキローターを、
両側からブレーキパッドで押さえつけることで、
車を減速させる仕組みとなっています。

後述する、ドラムブレーキと違い、
ブレーキ自体が露出しているため放熱性が良く、
ドラムブレーキに比べてフェード現象が
起こりにくくなっています。
しかし、反対にドラムブレーキの自己サーボ効果
(制動力を大きくする効果)がないため、
制動力は少し劣ります。
■ドラムブレーキ(フットブレーキ)
ドラムブレーキは、
少し前の普通車や軽自動車の後輪に
多く採用されているブレーキです。
ブレーキペダルと踏むと、
ブレーキホイールシリンダー内のピストンが押されて、
車輪と一緒に回転するブレーキドラムを、
内側からブレーキシューで押さえつけることで、
車を減速させる仕組みとなっています。

前述した、ディスクブレーキとの違いとしては、
製造コストが低い、自己サーボ効果がある、
などのメリットがあります。
しかし、反対にドラムブレーキは、
ブレーキ自体が、ドラムの中に内蔵されているため、
放熱性が悪く、フェード現象が起こりやすくなっています。
そのため、非駆動輪に使用されることが多くなっています。
■パーキングブレーキ(サイドブレーキ)
パーキングブレーキ(サイドブレーキ)は、
主に停車時の静止状態を保つために使用します。
パーキングブレーキの多くは、
レバーを引いたり、足で押したりした際に、
ワイヤーが引かれ、
後輪の2輪のブレーキパッドを動作させるブレーキです。
ご存じの方も多いと思いますが、
パーキングブレーキが作動していると、
メーターパネルのブレーキ警告灯が点灯します(図5)。

■合わせて読みたい:車のメーター上に見慣れないマークが付いたら?⇒赤色はすぐに対処!
■エンジンブレーキ
エンジンブレーキは、アクセルを緩めて、
エンジンの出力を落として掛けるブレーキです。
エンジンブレーキは、
長い下り坂で使用すると効果的です。
長い下り坂で、フットブレーキだけを使うと、
フェード現象やベーパーロック現象という、
フットブレーキが効かなくなる現象が起きます。
そのため、エンジンブレーキを使って、
フットブレーキの使用頻度を落とし、
フットブレーキが効かなくなるのを
防ぐ必要があるのです。
■発進と停車を上手にする方法⇩記事に詳細あり!

発進と停車を上手になるための方法を、
下記の記事でがっつりと解説していますので、
ぜひ読んでみて下さい!
■おわりに

みなさん、いかがでしたでしょうか?
ここまで読んで下さった方は、
車のブレーキ
についてマスター
できたと思います😊
分かりにくい点や質問等がありましたら、
コメント欄やお問い合わせに記載下さい。
確認次第、追記や回答をさせていただきます(o^―^o)
これからも、みなさんのカーライフを含めた生活を、
より良いよくするために、私も記事の更新を頑張りますので、
また遊びにきてくださいね(*’ω’*)
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!
では、また別の記事でお会いしましょう!
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